本展は障害者芸術文化活動普及支援事業(厚生労働省)により、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、長野県、山梨県に設置されている支援センターの合同によるものです。10年にわたり活動を深めている支援センターから今年設立された支援センターまで、地域性や継続年数は異なりますが、各センターはそれぞれの地域と人に寄り添い、ネットワークを構築しながら障害のある人の芸術文化活動を支援しています。
本展では、「寄り添うかたち」をテーマに障害のある人の絵画、立体作品、演劇や人形劇などのジャンルを超えた多彩な表現と商品化などのプロジェクトに加えて、各センターと作家、施設、支援者との関係性をご紹介します。一人ひとりの体験をもとに構成された演劇、つながりを求めて描かれた手、驚くほど細密な切り絵、同じ電車のモチーフを長年描いた作品、鳥瞰写真を再現した立体富士など。展覧会を通して表現することと生きることの密接なつながり、そして支援者との関わりによる各地での芸術文化活動の広がりと未来について考えます。
南関東・甲信ブロック合同企画展「カウンターポイント-それぞれの寄り添うかたち-」
開催日時:2023年1月17日(火)-1月22日(日) 11:00~18:00 ※最終日は15:00まで
会場:東京芸術劇場 アトリエイースト・アトリエウエスト(東京都豊島区西池袋1-8-1 B1F)
入場無料
主催:南関東・甲信障害者アートサポートセンター、社会福祉法人みぬま福祉会
協力:東京アートサポートセンターRights(ライツ)、神奈川県障がい者芸術文化活動支援センター、千葉アール・ブリュットセンターうみのもり、YAN 山梨アール・ブリュットネットワークセンター、埼玉県障害者芸術文化活動支援センター アートセンター集、ART(s)さいほく、ザワメキサポートセンター(長野県障がい者芸術文化活動支援センター)、アトリエ響、まあるい広場、結の会、OUTBACKアクターズスクール
後援:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
助成:令和4年度障害者芸術文化活動普及支援事業(厚生労働省)
監修:中津川 浩章(美術家・アートディレクター)
一見伸びやかに見える障害のある人の表現の背景には家族や施設職員などの存在があります。さらに地域によりそれぞれ異なる社会課題があり、一人ひとりを取り巻く環境や関係性によって支援の在り方も多様です。本展では、福祉と表現、そして地域が結びつき、一つのメロディとなり、「カウンターポイント」として重なり合います。—中津川浩章(本展監修/美術家)
※カウンターポイント…複数の旋律を独立性を持つように作曲する技法
■出展作家
OUTBACKアクターズスクール
岡本智美
尾澤佑貴
小幡海知生
笠原愁平
金澤一摩
桑原詠子
小坂真一
小林一緒
コバヤシカオル
小牧美穂
齋藤飛鳥
高橋朋之
等々力モニカ
桝本吉隆
山本実
撮影:竹村浩輝
■関連イベント ※感染症の拡大状況を鑑み、中止とさせていただきます。
①アーティストトーク
出展作家によるアーティストトークを開催します。ファシリテーターとの対話により、作品が生まれる背景や作品に対する想い、制作のきっかけなどお話しいただき鑑賞を深めます。また、各支援センターの担当者より作家の関わりについてもお話しを伺います。
日時:2023年1月21日(土)13:00~15:00
ファシリテーション:中津川浩章
②支援センタースタッフによる座談会
各支援センターの担当者と本展を振り返るとともに、各地域における障害のある人の芸術文化活動の今後の可能性について考えます。会場にて収録し、後日アーカイブ動画を配信します。
ファシリテーション:長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
■関連企画
展覧会にあわせて、ホームページのProjectにて各センターの活動レポートを掲載します。
■動画配信
後日、展覧会や座談会の様子をYouTube「工房集チャンネル」で配信します。
■来館に関するお願い
新型コロナウイルス感染症対策のため、体調がすぐれない方のご来館はお控えください。また会場では咳エチケット、マスク着用・手指消毒、社会的距離の確保等にご協力ください。
その他、会館の規定により観覧方法等についてお願いする場合があります。
■お問い合わせ
南関東・甲信障害者アートサポートセンター(社会福祉法人みぬま福祉会 工房集内)
℡:048-290-7355
E-mail:artcenter@kobo-syu.com
URL:https://skk-support.com