About
南関東・甲信障害者
アートサポートセンターとは
社会福祉法人みぬま福祉会では、1994年頃に障害の重い仲間の仕事を模索する中、表現を仕事にする取り組みが始まりました。2002年には、アトリエ、ギャラリー、カフェ、ショップを備えた工房集を開設し、福祉分野だけでなく、アーティストやキュレーターなどの美術関係者と連携しながら活動を発信し、現在は11のアトリエを中心に、150名程の仲間たちが仕事としてさまざまな表現活動を行なっています。
また、埼玉県では、2009年から「障害者アートフェスティバル」の一環として毎年、「埼玉県障害者アート企画展」を続けてきました。その開催において、アートディレクターの指導のもと県内の福祉施設職員等が協働でワークショップを重ね、障害のある人の芸術文化活動支援のネットワークを築いてきました。
そして2016年、厚生労働省「障害者の芸術活動支援モデル事業」の助成を受けて障害のある人、その支援者の課題の解決、また情報交換やネットワークづくりの場として「アートセンター集」をオープンしました。2017年からは同省の、2018年からは埼玉県の「障害者芸術文化活動普及支援事業」の助成を受けて事業を行っています。
アートセンター集では、官民協働によって福祉施設職員、教育関係者、美術関係者、弁護士など、さまざまな人たちと「みんなでつくる」ことを主眼に展覧会などの活動に取り組み、そのプロセスを活動モデル「埼玉方式」として発信してきました。
そして、福祉の実践を重ねてきた当法人の視点、「誰のための、何のための」事業なのかを共有し、対話しながら協働することで、活動を展開するだけでなく、一人ひとりの支援のまなざしを育んできました。
この実績を生かして、さらに広域で活動を展開していくために、2021年に厚生労働省による「障害者芸術文化活動普及支援事業」の助成により、広域センターとして「南関東・甲信障害者アートサポートセンター」を設立しました。
当センターでは、ブロック内の支援センターがより良い活動ができるようサポートし、対話による場づくり、ネットワークの強化とさらなる協働によって、各地で障害のある人が芸術文化に親しみ、つながりを生み出し、より豊かな暮らしを育めるよう取り組んでまいります。
厚生労働省による
「障害者芸術文化活動普及支援事業」とは
本事業は、障害のある人が芸術文化を享受し、多様な芸術文化活動を行うことができるように、地域における支援体制を全国に展開し、障害のある人の芸術文化活動の振興を図るとともに、自立と社会参加を促進することをねらいとして、2014年度から3年間を通じて全国12カ所で行った「障害者の芸術活動支援モデル事業」の成果やノウハウをもとに2017年度から実施されています。 そして、活動地域に応じて、都道府県「障害者芸術文化活動支援センター (支援センター)」、ブロック「障害者芸術文化活動広域支援センター(広域センター)」、全国「連携事務局」といった支援拠点が設置され、全国に障害者の芸術文化活動支援の仕組みを整えると同時に地域での振興を図りながら全国規模でネットワークを活用しながら推進しています。