南関東・甲信ブロック合同企画展2023「カウンターポイント―それぞれの寄り添うかたち―」の関連企画として各センターの活動をご紹介します。
ニーズに応じた相談対応と情報発信
東京アートサポートセンターRights(ライツ)(以下、ライツ)は都内にあり、年度を通して様々な相談が寄せられる。相談は電話・FAX・Eメールで受け付けており、当事者やその家族、支援者から、「活動を充実させたい」「作品を商品化したい」「作品の利用に関する契約をしたいけれどもどのようにすれば良いのか分からない」などの相談を受け、ヒアリングをしながら各々の相談者に合わせた対応をしている。2020年度からはオンライン会議ソフトも活用し、相談者のニーズに合わせた対応を心がけている。作品応募に関するフォローや継続した情報提供を実施し、これまでの相談が新たなイベントや企画につながる場合もある。
相談会やハンドブックなど様々な手法
特徴的な活動として、権利保護に関する無料法律相談にて障害者の芸術文化活動にまつわる法的な事柄について、ライツの専門アドバイザーを務める、著作権に詳しい弁護士が直接相談に応じる体制を整えている。法的な事柄についてお問い合わせがあった場合もこの無料法律相談の機会を紹介。2016年度には過去3年間に相談窓口で寄せられた権利関係に関する相談内容をとりまとめたハンドブックを発行し、関係先や都内外の福祉事業所、自治体に配布している。ハンドブックは弁護士監修で制作されており、障害のある方々の作品にまつわる著作権等について知ることができる。
ハンドブック(ライツHPより)
無料法律相談チラシ
ウェブサイトで情報発信
活動場所や発表の機会についての相談が多いことから、それらの情報を気軽に得られるよう、2021年にはウェブサイト内に専用ページを開設した。都内で芸術活動を主宰する団体や公募展の情報、作家登録システム等の案内を掲載。活動場所については、美術、身体表現分野のアトリエやサークル活動についてエリアごとに紹介するほか、芸術活動や鑑賞支援を行う都内の施設や団体などを訪問し、レポート記事を発信するなど、情報は随時更新している。
■過去の記事
【東京都】かてかてアート展~まちと障害とアート~ × 東京アートサポートセンターRights(ライツ)(2023年1月13日掲載)