南関東・甲信ブロック合同企画展2023 撮影:鈴木広一郎
神奈川県障がい者芸術文化活動支援センター
アートセンター集 撮影:鈴木広一郎
東京アートサポートセンターRights(ライツ) 撮影:たかはしじゅんいち
YAN 山梨アール・ブリュットネットワークセンター 写真:本杉郁雲
千葉アール・ブリュットセンター うみのもり
南関東・甲信ブロック合同企画展2023 撮影:鈴木広一郎
神奈川県障がい者芸術文化活動支援センター
アートセンター集 撮影:鈴木広一郎
東京アートサポートセンターRights(ライツ) 撮影:たかはしじゅんいち
YAN 山梨アール・ブリュットネットワークセンター 写真:本杉郁雲
千葉アール・ブリュットセンター うみのもり

その根底にあるのは、一人ひとりが主体的に生きていること、豊かに生きていること。楽しく暮らしていること。
障害のある人の芸術文化活動の支援とさらなる普及を目指し、
南関東・甲信ブロック内の支援センターと共働により広域での活動を展開します。
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小林健太郎 × YAN山梨アール・ブリュットネットワークセンター

南関東・甲信ブロック合同企画展2023「カウンターポイント―それぞれの寄り添うかたち―」の関連企画として各センターの活動をご紹介します。


作家一人ひとりに寄り添う、細やかな支援
小林健太郎 × YAN山梨アール・ブリュットネットワークセンター


きっかけは1枚の「お絵描き」

8年前、YANが開催したワークショップに参加した健太郎さんが1枚の紙にさらさらと絵を描いたのを見て、その線の美しさに驚いた。母親の美奈さんは絵から型紙をおこし、ステンシルプリントしたバッグを制作。バッグに障害についてまとめた冊子『障害ってなあに?』を添えたのは、自閉症や発達障害という「見えにくい障害」を知ってほしいという思いからだった。当時より山梨県内でそのような活動をされている当事者家族はいなかったため、YANが支援センターとして伴走するなかで健太郎さんとご家族に多くのことを学ばせてもらった。


美奈さんが作成した、健太郎さんの年表


2020年に「次世代甲府大使」に選出された
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/promotion/kobayashikentarou.html


目標は「日常に溶け込むアート」

「アートを日常に溶け込ませたい」と語る美奈さんが現在考えているのは、車椅子のホイールカバーにアート作品を活用すること。既製品ではキャラクターを使用したものが多いが、アート作品を活用することでより多くの人の目に留まり、邪魔者扱いされがちな車椅子がもっと楽しいものになってほしいと話す。その他にもラッピングバスや自動販売機など、日常のなかで作品の利活用が広がることを願っている。

 


数年ぶりの原画展示をサポート

これまでYAN主催の展覧会ではグッズの紹介が多く、原画作品を展示する機会はほとんどなかった。そんな中、今回の合同企画展では健太郎さんの原画作品を展示できることになり、YANの方では健太郎さん親子と並走しながら、作品の選定や展示プランの検討など展示準備をサポートしている。展示プランを提案する際は、健太郎さん本人に直接説明をして同意を得るなど、必ず作家本人との対話を大切にしている。

   


■過去の記事
【山梨県】齋藤飛鳥 × YAN山梨アール・ブリュットネットワークセンター(2023年1月13日掲載)