南関東・甲信ブロック合同企画展2023 撮影:鈴木広一郎
神奈川県障がい者芸術文化活動支援センター
アートセンター集 撮影:鈴木広一郎
東京アートサポートセンターRights(ライツ) 撮影:たかはしじゅんいち
YAN 山梨アール・ブリュットネットワークセンター 写真:本杉郁雲
千葉アール・ブリュットセンター うみのもり
南関東・甲信ブロック合同企画展2023 撮影:鈴木広一郎
神奈川県障がい者芸術文化活動支援センター
アートセンター集 撮影:鈴木広一郎
東京アートサポートセンターRights(ライツ) 撮影:たかはしじゅんいち
YAN 山梨アール・ブリュットネットワークセンター 写真:本杉郁雲
千葉アール・ブリュットセンター うみのもり

その根底にあるのは、一人ひとりが主体的に生きていること、豊かに生きていること。楽しく暮らしていること。
障害のある人の芸術文化活動の支援とさらなる普及を目指し、
南関東・甲信ブロック内の支援センターと共働により広域での活動を展開します。
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事例報告「相談事業のスキルアップ」

第3回ブロック会議にて、各支援センターが日頃から行っている相談事業のスキルアップに向けて、2 つの支援センターからの事例報告を行いました。

■開催日:2021 年 10 月 12 日(火)14:00 ~ 16:00
■会場:オンライン
■参加者:25 名(ブロック内支援センター、県職員、厚生労働省)


相談事業のスキルアップ
事例報告①「ニーズに合わせた対応の整備とデータベース化」

■報告者
玉村明日香(東京アール・ブリュットサポートセンター Rights(ライツ))

■内容

「相談支援」「人材育成・ネットワークづくり」「調査発掘・発信」「発表機会の確保」などさまざまな視点から、障害者の表現活動や周辺環境を充実させる活動に取り組み、社会の理解や知識の拡充につながるプロジェクトを展開する東京アール・ブリュットサポートセンター Rights(以下、ライツ)が、相談事業の整備について紹介しました。
ライツから、相談体制の現状や解決に導くために実践している支援方法について報告がありました。相談内容は 1 カ月に数回、スタッフ間で共有する場を設け、相談内容を事業の企画にいかす場面もあるといいます。
なかでも力を入れているものの 1 つとしては権利保護に関する無料法律相談です。障害者の芸術文化活動にまつわる法的な事柄について、著作権に詳しい弁護士が直接相談に応じる体制を整えています。また、活動場所や発表の機会についての相談も多いことから、気軽に情報を得られるよう、ウェブサイト内に専用ページを設け、都内で芸術活動を主宰する団体や公募展の情報、作家登録システム等の案内を掲載し、随時更新しています。加えて、相談内容のデータベース化についても紹介しました。さまざまに寄せられる多くの相談を、クラウド管理システムを導入してデータベース化することで、スタッフ間での状況把握の効率化、相談者数や相談件数等実績の把握ができるのはもちろんのこと、過去の相談実績から新たな相談へのヒントや回答を得られることもあり、相談者や関係者との継続的な関係性を築く上でも重要なツールになっています。

東京アール・ブリュットサポートセンター Rights(ライツ)
https://rights-tokyo.com/


相談事業のスキルアップ
事例報告②「個人や施設、さまざまな相談に柔軟で継続的に対応」

■報告者
瀧澤聰、新田千枝(YAN 山梨アール・ブリュットネットワークセンター)

■内容
山梨における障害者芸術活動支援センターとして組織された YAN 山梨アール・ブリュットネットワークセンター、通称「YAN(ヤン)」。障害者の芸術活動に関する様々な相談を受け付け、権利保護や芸術活動支援に関する情報提供を行っています。
YANでは3人体制で電話、メール、対面、出向での相談に対応しています。さらに内容に応じて、著作権、美術、舞台芸術などそれぞれの専門家に繋ぐ体制が整っているといいます。本報告では主に、具体的な事例を2つ紹介しました。
1例目は、2016年に地域の相談支援者から相談を受けたという、フードフィギュアをつくる方の活動支援。発表の場を継続的にサポートするなかで、彼女の場合は展覧会よりも、多くの人にワークショップで制作を体験してもらいたいという意向があることがわかりました。内容の組み立てなどは本人が所属事業所の支援者と相談しながら行い、YANがサポートする体制を整えたことで、現在はオンラインワークショップなどにも発展しています。
2例目は、精神科病院のデイケアの一環で行われているアート活動を年間を通じてYANと共同で実施したい、という相談です。当初、デイケアへの出張講師や展覧会共同開催など、YANの支援の範囲を超える希望があり対応に迷ったものの、より柔軟に捉え直し、アドバイザー的立場での継続的な関わりや、展示方法のレクチャー、他団体の展覧会の紹介など、可能な範囲内での支援を提示し実施したところ、結果的に、相談者側で展覧会を実施することができました。



写真上:フードフィギュア制作ワークショップの様子 撮影:本杉郁雲、下:特定医療法人南山会 峡西病院精神科デイケア フレンズアート展の様子

YAN 山梨アール・ブリュットネットワークセンター
https://www.instagram.com/yan.yamanashi/?hl=ja


<参加者によるコメント>
・悩みながら、考えながら対応されているのが伝わってきました。一人ひとり違う相談者に、丁寧に対応していく必要があると改めて感じました。
・相談者の要望に対する情報提供で終わってしまうことも多い。背景を丁寧に伺って、本当に求めていることの助けとなる支援ができればと思いました。

(構成:坂本のどか)