南関東・甲信ブロックの1都5県に設置されている障害者芸術文化活動支援センターをご紹介します。
本文は「南関東・甲信ブロック障害者芸術文化活動支援センターパンフレット」より転載しました。
当ウェブサイトにpdf版を公開しています。
「音と遊ぼう」ワークショップ 撮影: 本杉郁雲
自然豊かな山あいのまちでネットワークを育む
2016年に設立されたYAN 山梨アール・ブリュットネットワークセンター(通称、YAN)。自然豊かな県北部の山あ
いのまちに拠点を置き、入所・通所施設やグループホームを運営する社会福祉法人が担います。活動はおもに「支援コーディネーターの設置と相談支援、人材育成」「企画展の開催」「ネットワーク体制の構築」の3つ。山梨県では福祉施設ではなく自宅で作品制作に取り組む作家も多く、一人ひとりの相談に丁寧に対応しています。さらに開設当初より行うアートカフェミーティングでは、形を変えつつもジャンルや地域を超えてネットワークを育んでいます。
また「楽しむ」「支える」「深める」というキーワードで障害のある人の芸術文化活動に取り組む県の事業に協力し、舞台公演の鑑賞や展覧会の実施などを通し、障害のある人が芸術文化に親しむ機会を設けています。
写真(上):染め物のワークショップ
写真(下):第3 回山梨合同企画展「呼吸をするように生まれたものたち PART2」 撮影: 本杉郁雲
相談支援では一人ひとりの想いに寄り添う
作家本人やその家族から多く寄せられる相談は発表の場に関することです。また企業や病院などから作品の二次利用や展示方法についての問い合わせも。必要に応じて自宅や施設に行き、困りごとを聞きながら解決策を提案しています。美術を学んだスタッフの専門知識も活かし丁寧にサポートすることで信頼関係を築いています。
写真:作家の自宅を訪問して相談にのることも
地域やジャンルを超えた関係づくり
地域の支援体制を広げるため、開設当初より福祉関係者や美術家、デザイナー、教員のほか希望する参加者と「アートカフェミーティング」を定期的に開催。コロナ禍では研修の一環として活用し、現在は各事業所へのアウトリーチにも。これまであまり関わりのなかった福祉事業所の課題を聞き、ワークショップを実施しています。
写真:鬼のお面制作ワークショップ
伴走者です。相談者とともに解決の糸口を探り、問題に直面している当事者自らが主体的に解決策を見出せるようにしています。「代走」するのではなく、当事者の視点に立ち「伴走」することを心掛け、支援しています。

YAN 山梨アール・ブリュットネットワークセンター
運営団体:社会福祉法人八ヶ岳名水会
〒408-0025 山梨県北杜市長坂町長坂下条1237-3
TEL:0551-45-7027 FAX:0551-45-8221
E-mail:yan@y-meisui.or.jp
web:http://y-meisui.or.jp/yan/
Instagram:https://www.instagram.com/yan.yamanashi/