南関東・甲信ブロックの1都5県に設置されている障害者芸術文化活動支援センターをご紹介します。
本文は「南関東・甲信ブロック障害者芸術文化活動支援センターパンフレット」より転載しました。
当ウェブサイトにpdf版を公開しています。
まちこうばGROOVIN’でのアトリエ活動
アトリエの経験をいかして作家や地域をつなぐ
2019年に特色型支援センターとして埼玉県東松山市に立ち上がったART(s)さいほく。基幹型のアートセンター集と連携しながら、自然 豊かな県北部を中心に活動を広げています。事務局を担う社会福祉法人昴は1990年以来、医療と福祉の両面から障害のある人の暮らしを支えてきました。特にアトリエ兼ギャラリーの「まちこうばGROOVIN’」は創作活動と発表の場、また地域交流の場として活動しています。この経験を生かし、ART(s)さいほくは「埼玉県障害者アート企画展」に初期段階から関わり「埼玉県障害者アートネットワークTAMAP±〇」の中心的な役割を担っています。さらに、県北西部の市町村の障害福祉課を訪れて情報提供や連携を行い、作品発表の場を企画したり自治体と共催で運営したりするなど、新たな表現の発掘に努めています。
写真(上):「アートセッションズinさいほく」
写真(下):作家が想いを語るアーティストトーク 撮影: 武藤奈緒美
作家との関係性をていねいにつくる
「アートセッションズinさいほく」と題した公募展を近隣の障害者支援施設や自治体と協力しながら毎年企画。初めて作品を発表する人も多いため、学校や相談支援事業所からの情報や協力を得ながら作家や家族に会って話を聞き、出展のサポートを行うことも。図書館や観光案内施設など普段から地域の人が訪れる場所で開催しています。
写真:支援者と相談しながら制作することも
展覧会の経験を生かし自治体をサポート
比企郡嵐山町、入間郡越生町といった自治体による障害のある人の作品展で協働しています。センターの役割として展覧会運営のアドバイスや展示レイアウトの提案、什器の貸し出し、SNSによる広報に取り組み、設営作業は一緒に行います。新たな団体や作家と出会い「アートセッションズinさいほく」への出展につながることも。
写真:自治体職員や地域の方との展示作業
一人ひとりの表現や生き方を大切にし合える地域になるよう願っています。そのために、微力ですが私たちは面白いモノやコトを持ち寄ったり、持ち帰ったりできる場になれたらと思っています。(

ART(s) さいほく
運営団体:社会福祉法人昴
〒355-0077 埼玉県東松山市上唐子1532-5 まちこうばGROOVIN’内
TEL/FAX:0493-81-4597
E-mail:arts_saihoku@subaru-swc.com
web:https://www.subaru-swc.com/~groovin/
Instagram:https://www.instagram.com/artssaihoku/